Ayurveda

アーユルヴェーダとは古代からインドにある伝承医学、生命に関するあらゆる知識の集大成です。

満ち足りた人生を送るためには、
豊かな経験を積み重ねていくには、
今世でのミッションを遂行するためには、
どうすればいいのか?

まずもっとも基本になるのが、健康、
健全な心身ではないでしょうか?

億万長者になっても、国家主席になっても、悟りを得たとしても、
病んだ体ではどうしようもありません。

すこやかな心身のためには、日常の過ごし方や食事のとりかたなど
毎日の積み重ねがとっても大切です。
そのための知恵がアーユルヴェーダなのです。

生活習慣と食事をちょっと見直してみることは、
そんなに難しいことではないはずです。
自分の身体にとって何がいいのか、どうケアすればいいのかわかれば、
今すぐかんたんに始められます。

3つのグナ
アーユルヴェーダでは、性質によって食べものを3つのグナに分類しています。
  • タマス = 保存食、レトルト食品、アルコール、新鮮でないもの。怠惰になる。抑うつ的になる。無気力になる。カパを上げる。
  • ラジャス = 肉類、にんにく、玉ねぎなど。激辛、酸っぱい、塩辛い食べもの。緊張を生む。攻撃的になる。ピッタを上げる。
  • サットヴァ = 純粋性を高める食品。新鮮で栄養のある、愛を持って調理されたもの。活力、滋養、浄化 幸福、知性を上げる。
もし、あなたがスピリチュアルな成長を望むなら、サトヴィックな食べものを意識的にとるように心がけます。特に瞑想者にとっては必須です。
ただし、あまりに怠惰で活動が鈍っているときや肉体を酷使しなければならないときなどは、ラジャス的な食べものをとることで活力を上げることができます。
また、あまりにストレスが溜まっているときには少しのお酒が緊張をやわらげます。
このようにそれぞれの食品の特性を知ったうえでそれを生かして摂取することが望ましいのです。

3つのドーシャ
アーユルヴェーダでは、消化、代謝機能のちがいに応じて人を3つのドーシャ(体質)に分類しています。
  • ヴァータ = 風(動かす)
  • ピッタ = 火・水(燃やす)
  • カパ = 水・土(安定させる)

  • ヴァータタイプの人は、空気と風の気質が優勢です。寒さと乾燥に弱く、神経質で不安になりがち。食べても太りません。
  • ピッタタイプの人は、火と水の気質が優勢です。暑さに弱く、激情型。食欲旺盛で筋肉質です。
  • カパタイプの人は、水と地の気質が優勢です。寒さと湿気に弱く、どっしりと安定的。食べると脂肪をたくわえがちです。

この3つのバランスがとれていると理想的なのですが、大抵の人はそのうちのひとつかふたつが優勢です。

また体内では、それぞれのエネルギーが色々な仕事をしています。
  • 風のエネルギーであるヴァータは呼吸を司ります。また体に栄養を送り、老廃物を排泄する循環や運搬のはたらきをします。
  • 火のエネルギーであるピッタは食物を消化し代謝します。
  • 水のエネルギーであるカパは筋肉や骨をなどの組織を作り、体の構造を維持します。

それぞれのドーシャは一日の内でも優位になる時間帯があります。
  • ヴァータ 02:00 - 06:00 / 14:00 - 18:00
  • カパ   06:00 - 10:00 / 18:00 - 22:00
  • ピッタ  10:00 - 14:00 / 22:00 - 02:00
活動したがりのヴァータが活発な早朝に起きて、
消化力の一番強いピッタが準備万端なお昼にしっかり食事をし、
カパが優勢な夜にはゆっくり休息するのはとても理にかなっているのです。

四季によってもそれぞれのドーシャが増えやすい時期があります。
  • ヴァータ 晩秋から冬
  • ピッタ  夏から初秋
  • カパ   春
秋は誰でもメランコリーになりがちで、
夏は熱さでイライラし、
春はアレルギーが出たり、だるくて朝起きられなくなったりしますよね。


もともと生まれ持った体質がヴァータの人は、食べ物や環境によってヴァータが上がりやすいということです。
すると、神経系や循環器系にトラブルを起こし、ヴァータ特有のさまざまな病気にかかりやすくなります。また、精神面や感情面でも影響を受け、情緒不安定、躁鬱などヴァータ特有の症状を引き起こします。
自分のタイプを知っておくことで、日常の過ごし方や気を付けた方がいい食物などがわかり、今後健康を損ねないように予防することができます。

次にあるチェックシートで自分のおおよそのタイプがわかるので、参考にしてみてください。


ドーシャチェック

自分に当てはまるものをA,B,Cの中から一つずつ選んで下さい。
最も数が多いものがあなたのドーシャです。ほとんど同じ数の場合は混合タイプです。
子供の頃はどうだったか。それが本来のあなたのドーシャタイプです。
そして現在はどのタイプか。その違いが、長年の食生活や環境によるドーシャの変化を表しています。

◆体格
A)   痩せ型 
B)   中肉中背
C)   小太り 大柄 

◆体重
A)   軽い なかなか体重が増えない
B)   普通
C)   重い すぐ太る

◆肌質
A)   乾燥肌 荒れひび割れ 静脈が浮き出ている
B)   ピンク色 そばかすがある  
C)   白い しっとりやわらか オイリー

◆肌の温度
A)   手足がとても冷える
B)   温かい
C)   全体にひんやりしている

◆髪質
A)   パサつき 乾燥 枝毛
B)   細い やわらかい 白髪 若ハゲ
C)   多い オイリー 濃い 光沢がある

◆顔の形
A)   小さい 薄い 長い
B)   普通の大きさ 卵型 
C)   大きい 丸い

◆消化力
A)   変わりやすい 弱い アレルギーを起こすことがある
B)   強い 何でも消化する
C)   普通かゆっくりめ 安定している

◆消化不良
A)   腸内ガス 便秘 疝痛
B)   胃酸過多 胸やけ 下痢
C)   飽満感 食べ過ぎ 吐き気

◆食習慣
A)   軽食を好む 食べ忘れることがある
B)   規則正しく食べるのが好き たくさん食べたい
C)   いつも何か食べている ゆっくりで食べ過ぎる

◆便
A)   排便困難もしくは排便痛 ガス 便秘がち
B)   大量 ゆるい 下痢がち
C)   普通 固形 時々白っぽいか粘液が混じる

◆食欲
A)   変化しやすい 不規則 すぐ満足する
B)   旺盛 たくさん食べる
C)   一定している

◆行動
A)   速い 素早い 突飛 活動的
B)   意欲的 意図的 目標追求的
C)   ゆっくり まじめ 几帳面

◆環境に対する感受性
A)   寒さ、風が苦手 乾燥に敏感 暖かい所が好き
B)   熱、直射日光が苦手 涼しい所が好き
C)   寒さ、湿気が苦手 風、太陽が好き

◆病気に対する抵抗力
A)   弱い 変わりやすい 免疫力が低い
B)   ふつう 感染しやすい
C)   強い 一定 免疫力が高い

◆話し方
A)   早口 おしゃべり 一貫性がない 唐突
B)   論争的 確信的
C)   ゆっくり 簡潔 おしゃべりではない

◆感情
A)   すぐ変化する
B)   熱くなる イライラ、むきになる 
C)   急な変化はないが、いつまでもぐずぐずする

◆情緒的傾向
A)   不安 恐怖 神経質 心配
B)   欲求不満 怒り 支配欲
C)   穏やか 愛着が強い 欲ばり センチメンタル

◆心理的傾向
A)   創造的 直観的 好奇心旺盛
B)   面倒見がいい 自立的 大胆
C)   優しい 親切 家族主義的 着実

◆社会性
A)   人と気軽に付き合う 表面的になりがち
B)   上手に付き合う 支配的になりがち
C)   人と付き合うのが苦手

◆物に対しての考え方
A)   そんなに重要ではない 一貫性がない
B)   それについて知りたがる 意図的
C)   持つこと、所有が大事 実際的

◆金銭感覚
A)   そんなに大切ではない
B)   コントロールしたり尊敬を得るのに役立つ
C)   とても大事 貯蓄型

◆恋愛関係
A)   多くのパートナーを持つ傾向 飽きっぽい
B)   地位や世間体のために結婚しがち 情熱的
C)   一人のパートナー とても誠実

◆睡眠
A)   浅い 不眠傾向 よく眠れない
B)   ふつう 起きてもまた眠る
C)   深い 朝起きるのが難しい

Aが一番多かったあなたはヴァータタイプ(空気、風気質)

Bが一番多かったあなたはピッタタイプ(火、水気質)

Cが一番多かったあなたはカパタイプ(水、地気質)

ABが同じぐらいだったあなたはヴァータ/ピッタタイプ(混合)

ACが同じぐらいだったあなたはヴァータ/カパタイプ(混合)

BCが同じぐらいだったあなたはピッタ/カパタイプ(混合)

ABCが同じぐらいだったあなたはヴァータ/ピッタ/カパタイプ(珍)

ヴァータタイプはこちら
ピッタタイプはこちら
カパタイプはこちら

混合タイプの人は両方の性質を持っています。たいていどちらか一方が優勢です。身体的特徴としては一方のタイプ、気質はもう一方のタイプであったり、その組み合わせは様々です。

ヴァータ/ピッタ/カパタイプの人は心身のバランスがよく、病気になりにくい傾向があります。身体的にはピッタカパの特徴を持つことが多いので、よい体格をしています。嗜好品や悪い習慣に走ることが少ないので、得てして長寿です。

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